読書

2010年1月27日 (水)

薩摩の秘剣 野太刀自顕流/島津 義秀 著

薩摩に伝わる剣術は、上級武士が学ぶ示現流と半農半士のような郷士が学んだ野太刀自顕流の二つがあるそうだ。

著者は過去の様々なエピソードなどから野太刀自顕流を『実戦最強の剣法』と紹介しておられるが、読めば納得できる。

正直言って私も僅かばかりの本を読んだ知識ぐらいしか持ち合わせていないが、ジゲン流と言えば示現流であると思っていた。

つまりジゲン流は一つである。

六三四の剣という(村上 もとか作)漫画に示現流の使い手が登場していたのを思い出す。

しかし、そうではなかったのである。

示現流と自顕流がなぜ二つあるのか、読んでもかなりややこしいsign01

稽古法も独特であり、握りや構え・運足・太刀筋などもかなり個性があるように思った。

二の太刀は不要。

新撰組の近藤勇をして『薩摩の初太刀をはずせ』と言わしめた事から剣激の凄まじさが分かる気がする。

一番関心を持ったのは郷中教育という地元に密着した教育システムである。

少子化が進む現代でどこまで有効かつ持続可能か疑問はあるが、作者の島津氏が一番苦心していることのように思えた。

また島津氏は薩摩琵琶、天吹の奏者でもある教養人である。

鹿児島へ行く機会があれば是非一度拝見したい剣法だと思う。

メタボリックマン

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2009年12月13日 (日)

夢将軍 頼朝/三田 誠広著

鎌倉幕府を築いた人でありながら人気がない源 頼朝。

私もどちらかと言うと義経を思い浮かべてしまう。

まず頼朝には武勇伝がほとんどない。

他力本願でお飾り的なイメージが強く、陰湿である。

腹の底からみなぎるエネルギーを感じない。

伊豆の韮山に流されてのち、平家討伐の兵を起こし、危ない橋を渡るような戦が続く。

その当たりはハラハラしますな。

それにしても尼将軍と呼ばれた北条政子と聞くと、田中真紀子議員を連想してしまうのは

当たりだろうか?

外れだろうか?

皆さん、どう思いますか?

メタボリックマン

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2009年11月13日 (金)

葉隠の名将 鍋島直茂/童門冬二

童門先生の作品は必ず現代社会との比較、教訓めいたものが書かれている。

非常に意味深く、心惹かれるものが多く感じる。

『自分に気に入らないことが、一番自分のためになる』

『嫌いな人間と付き合え。そうすれば必ず徳がある』

直茂の一生を読み進むと、なるほどと納得がいく。

群雄割拠する戦国時代では、現代の名の知れた政治家でも生き残るのは難しい。

誰かがそう言っていたのを思い出した。

主筋である龍造寺一族を平和的に配下に治め、徳川幕府との信頼関係を築き、初代藩主勝茂を育てあげた直茂の生き方は是非参考にしたい。

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それにしても佐賀県は帰省するとき必ず通る県なのですが、観光したことが殆どない。

SAGA佐賀のはなわ君、江頭何某、化け猫、おしんの嫁いびり、がばいばあちゃんなどマイナスイメージが強いためかsign02

頑固な人が多い、個性が強いのか?

一度遊びに行ってみたい気もするが・・・。

有明海は珍味が多いよねsign01

メタボリックマン

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2009年10月20日 (火)

碧眼の反逆児 天草四郎/松原 誠 著

天草四郎を総大将に、島原の原城跡に立てこもり幕府を相手に約3ヶ月間、闘い抜いて全員玉砕した。

圧政に苦しみ信仰に生きた百姓がおこした、日本で最大級の切支丹一揆。

故郷、長崎で起きた事件でありながら、この程度の知識しかありませんでしたが・・・。

今でも原城跡を掘ってみると、たまに人骨が発見されるそうです。

これは聞いた話ですが、本当らしいです。

book

さてこの小説、天草四郎がジュスト高山右近の血をひく者で混血らしいですが。

信仰心で強く結束した集団は、やはりダイヤよりも硬いですね。

史実では、天草四郎の首実験が行われ、親族が四郎の首を見たとたんに泣き伏したとか・・・。

切支丹への弾圧は筆舌に尽くしがたく、悲惨であったとか・・・。

少々かっこよく書かれすぎていたというのが正直な感想です。

余談ですが宮本武蔵も一揆鎮圧に加わっていたらしいですね。

メタボリックマン

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2009年10月17日 (土)

時代小説 天辻峠  城野 隆

選んだ理由

面白そうだったからです。

図書館で本を選ぶときはカバーデザインや、あとがきを読んで決めています。

心惹かれるものがあったのでしょうcatface

感想

天保時代または幕末の混乱期を時代背景に6編の短編で構成されています。

どの作品も、はっきり言って面白かった。

一気に読み上げてしまった。

自分的には天辻峠に出てくるような主人公に肩入れしてしまうな~sign02

メタボリックマン

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